県西部、N砺市井口村の『いのくち椿まつり』を見に行って来た。
高速を福光ICで降りて、わりとすぐに椿まつりの催しを示す看板が立っていたので迷う事は無かった。
何となく見覚えのある道だと思ったら、前に城端別院とか桜ヶ池の温水プールとかに行った時に通った場所だった。
井口村、と書いたが、市町村合併で南砺市になっているので、地域の通称とか建物の名前としては残っているけど、会場の『いのくち椿館』の住所は井口村ではなかった。 まあ、余談である。
何でこの地域がやたら椿つばきと盛り上げてるのかと言うと、国内有数のユキツバキの自生地があるから、との事。
元々自生種が多かった上に、村おこしの為に更に乗っかって椿を植えまくったらしい。
ちょっとした公園にもとにかく椿が植えてあって、花が咲けばそれは見事なものだろう。
仕事柄、チャドクガの心配をするのは余計なお世話だろうか。
さて、会場に到着して展示されている地元園芸家の力作を見て回り、撮った写真を以下に。
黒い椿と白い椿。


品種名は忘れたけど、黒い方…黒というよりワインレッドだけど…は花びらがツヤツヤした感じ。白い方は花芯部が特徴的で華やか。
乙女椿。

椿の中ではこれがダントツに好きかも。薄紅色の千重咲き、ころっとした感じの花が、上等の和菓子みたい(*゚∀゚)=3
これは自生林の様子を再現したジオラマ。

ブナの林の薄明かりの中にこんな派手な花がパッと咲いてたら目を惹くなぁ、確かに。
隣接する温室、原種椿園では、90種もの原種系ツバキを栽培していて、うち、黄花ツバキの原種26種まで揃えているのは国内でもここくらいだそう。ダテに椿の里を名乗ってない、と。やりおるな井口村…
で、その黄花ツバキの原種の一つ。

種名は忘れたけど、濃い緑の葉にレモンイエローとでも言うべき爽やかな黄色のコントラストが素敵。花弁は黄色いけど、花芯のあたりとか見るとやっぱり椿。
こっちはベトナムの椿、ハイドゥン。

花芯あたりがいかにも椿だけど、花弁は肉厚でスプーンみたいな形をしていて珍しい。
ハイドゥン、漢字だと海棠と書くらしい。
…でも海棠(かいどう)って言ったら、椿とは掠りもしない、むしろ桜に似た感じの花の事になっちゃうわけなんだけども。
あれかな、このハイドゥン椿を最初に発見した人が『おお、これは海棠(ハイドゥン)みたいに綺麗だ!』とか言ったのかも。 そんで、海棠の方のハイドゥンを知らない人にそれが伝わるうちに、『ハイドゥン? そっか、これハイドゥンっていうんだー』ってなって、ハイドゥンって呼ばれるようになったのかもしれない。きっとそう。
さて、こうして展示は楽しんだけど、最終日の午後で、しかも悪天候だったので、周りの出店も早々と店仕舞いを始めていたのが残念。
殆ど投売りになっていた大餃子をゲットして小腹の空きを満たし、帰路についた。
特に土産らしいものも無いのが寂しく、高速のSAで行ってもいない金沢の有名なきんつばを買った。
パッケージが龍の絵で格好良いのが好きだ。

普通のあずき餡のきんつばと、『うぐいす』という、青えんどう豆の餡…即ち鶯餡のきんつばの二種類が入っているのが嬉しい。
『うぐいす』は10月から5月までの季節限定味らしい。買えてラッキー!
あずき餡の方は、ねっとり甘く。鶯餡の方は豆の味が出ていて、甘さ控えめ。どっちも美味しかった(*´q`*)
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