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片山津温泉は、柴山潟という湖の一部を干拓して出来た温泉街で、加賀温泉郷と呼ばれる温泉地郡の一つ。
会社の旅行で一度行った事があって、あの時は海の近くだと勘違いしていたのだけど、宿から見えていたのは海ではなく湖だったと後から知った。 温泉がナトリウム泉でしょっぱいから勘違いしてたんだ… ここの宿はみな湖に面して立っていて、たいてい展望大浴場を備えており、湖が見渡せる。 で、大きな噴水があるんだけど、それが湖面を渡る風に吹き散らされて白い水飛沫が綺麗だったのを覚えている。 宿泊するのはこの片山津温泉の『ホテル森本』。 お部屋はとてもいい位置で、部屋から件の噴水と、弁天様を祀る浮御堂が見える。 仲居さんの話によると、噴水は一日15回上がり、夜間はライトアップされるのだそうな。 楽しみだ…(*´∀`*) より近くで噴水を見ようと、浮御堂まで行ってみたのだが、すっごい寒くて、あと浮桟橋なものだから、すっごい揺れた。 ガタブルしながら逃げ帰るついでに、ちょっと気になったカフェバーへ。 浮御堂へ行く公園の中にぽつねんとあるのだが、ちょっと雰囲気の良い店だ。 今日はもう運転もしないし、と、ユカさんと久々に呑む。 私はキールを、ユカさんはダイキリを。 この店のキールは、カシスが少なめなのか赤が薄くて、ちょっとカラい。疲れているのかアルコールの回りが早く、頭がグラグラした。 ユカさんをふと見ると真っ赤な顔で二杯目を頼んでいた。飲み過ぎだろ…とも思ったが、彼女は顔に出やすいだけで、私よりも酒に強いので心配はしない。 それに、すぐ隣であるにもかかわらずホテルに帰るまでに酔いは寒風に吹っ飛ばされた。 宿に帰り、まだ食事まで時間があったので一風呂浴びる。 やっぱり塩っぽいお湯で、心なしか肌がしっとりした気がする…気がするだけ。 御馳走はカニ尽くし。 …カニは美味しいけど食べるのが大変だ(;´∀`) 黙々と(時々ウマー!と満足の溜息を吐きつつ)食べていたのだけど、遅々として進まない、量が減らない。 仲居さんが、食べ終わるであろう時間を見計らって膳を下げに来たが、まだ食べ終わってなくて困った…私も仲居さんも両方。 さっさと布団を敷きたいらしいが、私はまだ食べてるんだよ…物凄く慌てて料理をかき込んだ。空いた茶碗を下ろしたそばから持ってかれたが、御膳にはまだ手を付けてなかったデザートが…おのれ… しかも、楽しみにしていた噴水の夜間ライトアップ、今日に限って出てないとか何なんだろう。 何故だか理由も分からない、訊いても曖昧な答えしか返ってこない。 風が強すぎるから、とかそういう理由でもあるなら納得するが、『出たり出なかったりするんです』じゃないだろ…自信満々で『ライトアップされて綺麗なんですよー』と言ったのと同じ口が。 ションボリしたが、気を取り直そうと、ユカさんがホテル内の焼酎バーに引っ張ってってくれた。 焼酎は飲んだ事がなかったが、とりあえず、とっつき易いとオヌヌメされた米焼酎を一杯。 …無理でした。私は甘いカクテルしか飲めない。 水みたいに味のしない泡盛に替えてもらって、しかし味がしないのでゴクゴク飲んでしまい、ユカさんに叱られた。 だって、あまりにも味がしないので…夕方のキールの方がよっぽど目が回ったよ? 私が無知から無茶な呑み方をした為か、ユカさんは一杯だけで切り上げていた。ゴメン… そしてもう一度、今度はゆっくりと温泉に浸かってから寝ることにした。 しかし呑んでばかりだったな今日… 酔い潰れはしなかったが、寝入るのは結構早かった。 翌朝、カッと目が覚める。幸い、二日酔いにはなっていなかった。 温泉に来たならば三度(到着後、寝る前、翌朝)入らねばならないという変なモットーにより、朝風呂に行く。 あまりにも寒いので、露天風呂に出るのはやめておいた。 朝の御馳走は、一夜干しの魚が付いて嬉しい。 あと、手前の方の御猪口の中のはおかず味噌で、すごくご飯が進んだ。 お茶漬けにするとウマーーーー!! 二杯食べた。 チェックアウトし、昨日はあまり出歩かなかった片山津の温泉街をウロウロしてみる。 写真は各旅館に源泉から温泉水を分配する配湯所という施設。 ちょっと変わった神社のような感じ…でも祀られているのは薬師如来。 あと界隈を歩いて気付いた事といえば、ちょっとピンク色なお店が多い点。 いわゆる歓楽温泉なんだよな、という側面を見た。その辺りは女子のたしなみとして見て見ぬフリだ。 昔はそういう要素もあってとても栄えたらしいが、明るい日中に巡ると閉店している旅館もちらほら見られ、少し寂しい街だった。 加賀 |
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結婚したら好き勝手に旅行も出来なくなるから、という大義名分の元、友人のユカさん(仮名)と隣県の片山津温泉へ一泊の温泉旅行に行った。
今回は私の車を使うので迎えに行ったわけだが、迂闊にも寝坊し、約束の午前6時を大幅に遅刻してしまった。本当にごめん。 予定はかなり余裕を見て組んであるとの事で、慌てずに行こうとドンマイ☆された。 余裕があるというのは励ましでもなんでもなく本当の事だったらしく、高速を使わず国道8号線でぷーっと行って、途中で『御菓子城 加賀藩』に寄り道してお茶する暇があるという余裕っぷりだった。 写真は、展示されていたお菓子の型。 こんな大きい鯛焼き食べたいなぁ… そして昼近く、山中へ到着。ここはここで温泉街なのだけど、今回は『きぬや』という九谷焼のギャラリーで陶器作成体験教室に参加する為に来たのであって、温泉は宿泊地の片山津まで我慢なのだよ。 体験教室を予約したユカさんによると、時間は1時半からとのことで、腹ごしらえを先にする事にした。寝坊した所為で朝ご飯を食べずに来たので、私は腹ペコなのだ。 山中の温泉街のあちこちに看板が立っていたので有名なのだろうか、『こんぱ亭・橋爪庵』の釜飯。冬限定のカニ釜飯(2700円)ですぞ!! 自分で御茶碗に盛って頂きます。 あと、お菜が何品かと、お吸い物も付く。 注文してから炊き上げるので待ち時間は20分もあるが、その間にお抹茶と梅の形の落雁みたいなお干菓子が出て退屈はしなかった。ていうか、それで空腹が少し落ち着いたので、量的にかなり大変だった。 食べきれないと、おにぎりにしてお土産にしてくれるけど、そこはこの食いしん坊将軍・三ツ葉、完食であります。 さて、時間となったので陶器作成体験教室へ。 看板の文字が陶器という『らしさ』だ。 今回の体験教室、ろくろで形を作るというのをやってみたいと、ユカさんが珍しくものづくり魂を燃やしたらしい。 しかし成形した後は普通、乾燥させたりしなきゃならないわけで、絵付けとかどうするんだろう…と思ったら、絵付けは無いらしい。 え?九谷焼きでしょ?色絵付けが無くても九谷?え? ちょっと納得はいかないが、使ってる土が九谷と同じ、という事で、『九谷焼を作ったよ』と言っても良いだろうか…? ろくろは見た目よりずっとずっと難しかった。あと何故か手がガサガサになった。 後は乾燥させて素焼きして透明の釉薬をかけて焼いて、真っ白い陶器が出来上がるそうな。届くまで2ヶ月か…忘れた頃に届くのだな。 『きぬや』で陶芸体験を終え、もう少し山中を観光する事に。 こんなものを見つけては、観光せざるを得ないよ。 山中温泉って松尾芭蕉ゆかりの地だったのか…奥の細道の途中で寄ったのだそうな。 温泉で旅の疲れを癒したのかなぁ… 「山中や 菊は手折らじ 湯のにほひ」とか、いくつか俳句を詠んでいったらしいです。 芭蕉関連の特別展をやっているという看板が出ていたので寄ってみた『無限庵』では、芭蕉直筆と伝えられる掛け軸がありました。 「夜すからや 竹こほらする けさのしも」 と書いてあるらしい。 『なに今日寒ッ』みたいな感じなのだろうか。 あとここで初めて知ったんだけど、芭蕉さんと曽良くんはずっと一緒に旅して江戸まで帰ったと思ってたのに…途中でお別れがあったとは… 曽良は、「行き行きて たふれ伏すとも 萩の原」 芭蕉は、「今日よりや 書付消さん 笠の露」 と詠んで、別離を悲しんだとか。 …ギャグ日の芭蕉さんと曽良くんのせいで、どうしてもそんなシーンが思い浮かばない。 無理に思い浮かべると泣けてきます。 さてこの展示をやっていた『無限庵』だが、これは石川県の重要文化財で、加賀藩の家老の御屋敷だったのを明治に資産家が買って移築したのだとか。 基本的に武家書院建築という様式らしいが、所々に明治大正の和洋折衷なところもあって面白かった。 外を少し歩くと『こおろぎ橋』というのがあるのだが、この『こおろぎ』が、『行路危』すなわち難所であるという意味らしい。なるほど、下をすごい急流が流れていた。 橋のすぐちかくにあった茶道具の店で、温泉たまごが食べられるとの事で寄っておやつ。 まだ3時だというのに薄暗くなってきたので、そろそろ、と片山津へ向かった。 加賀 |
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